2011年11月28日月曜日

有料、無料イベントってどこが違う?



SwapSkillsでは有料と無料のイベントを開催しています。
弊社でなくても日本のWeb関係の無料イベントは多く存在します。

無料イベントが開催できる仕組みとしては、イベント自体で集客(リクルート)、ブランドイメージアップやプロモーション目的と言っても過言ではありません。スポンサーにあたっても同じ事が言えます。

無料イベントだから凄い。営利の目的がなくてクリーンなどと思われがちですが、裏側では上記のような背景(目的)があることは間違いありません。身近なところとしてTVも同じ事が言えます。

そのため無料イベントでは集客が一番の目的になりがちです。集客のために良いスピーカーを出演させ集客をさせたいと考えるのですが、スピーカーに出演料を支払わない、交通費/エージェントなどをそのイベントでかけず人のふんどしで相撲を取るような事をするのにも関わらず、無料イベントが凄く、有料イベントは良くない。という記事などを目にします。それらは大きな間違いだと考えられます。

はじめはどの人でも自分をプロモーションしたい気持ちはあるので出演はされるかもしれませんが、人気のあるスピーカーはいろいろなイベントに出演しているので、有料、無料で講演内容を変えていますし、そのイベントに参加した人の質などを見てその後の出演を考えるようになります。

そして、最近活躍している海外のスピーカーは無料イベントでの出演を嫌がっていると聞きます。
無料イベントは弊社でも行っているので無料で行う事自体はありだと考えますが、有料イベントをけなすのは筋が違うように思います。

先日、無料でのイベントや勉強会に良く出られている方にスピーカーとして出演していただきました。
その方が言われたのですが、講演料が発生する事で責任がでた。とおしゃっていました。みなさんもご経験があるのではないかと思いますが、知り合いに頼まれてお手伝いするのとお金をいただいて仕事をするのは責任が大きく異なるのではないでしょうか?これは人間心理として誰でも感じる事だと言えます。
参加者にも同様の事が言え、参加費を払っているので勉強する側も真剣な人が多いという事です。

世の中のすべての有料イベントや講座の内容が素晴らしいとは言い切れないですが、上記のような心理は必ず存在します。

弊社でも関わっている WebDirectionsEast では毎年の様に他のイベントでスピーカーの引き抜き講演やインタビューなどが行われますが、ビジネスとしては「声がけする」という筋を通すのは当たり前の事なのですが、無料イベントやコミュニティになるとその意識も主催にかけてしまうのかも知れません。ただ、いくらコミュニティでも相手がビジネスとして行っているのであれば筋を通すべきだと考えます。

TwitterやFacebookなど個人でのやり取りが簡単になった時代だからこそ、またオープン=無料=なんでも利用してよい。という事がどこでも成り立つという風潮を消したいという思いから記載させていただきました。

結局のところ、参加する側もお客様にならない、運営する側も一番になろうとしない、互いを尊重するというのがフェアーで業界を盛り上げる材料になるのではないかと感じています。