2013年5月20日にSwapSkillsFree(18)でモバイルファーストについてのイベントが開催されました。参加者のほとんどはプロのWeb制作者、ディレクターで大企業からフリーランスまで幅広い方のご参加をいただき、生憎の雨模様でもたくさんの方にご参加いただきました。
スピーカーは株式会社 TAM Webディレクターの角谷仁さんで、「MobileFirst.jp」を運営されモバイルファーストの提唱者ルーク氏の記事を読み日々研究を行っている方です。
既に日本でもバズワード化した「モバイルファーストとは何か?」基本コンセプトや概念から丁寧にご紹介していただきました。 2012年にWDEでルーク氏が来日した際に紹介したセッションの内容も含め、日本での実例も含めて紹介していただきました。
角谷氏は、「人間は新しいデバイスが誕生するとその媒体の特徴を捉えられず、今までの経験からそれらを定義することを行います。テレビもラジオ付き映像と紹介されていた時代があり、ラジオ放送自体を撮影していたと言われている」とルーク氏が解説したことを紹介しました。
そして、角谷氏はモバイルファーストは、ルーク氏のブログの言葉を用いて、「モバイルから生まれたイノベーション」この言葉が一番しっくりきて、この一言で表わされていると解説しました。その要素として3つあり「成長」「制約」「機能」と紹介しました。
モバイルファーストはモバイル端末からの制作を考えることが重要で、そこには制約が存在し、本当にユーザーがほしいと思っている情報にフォーカスされるようになったと解説しました。また、モバイル特有の機能から新しいイノベーションが生まれることがあると解説し、マクドナルドや飲食店のスマートフォンからのオーダー事例も紹介しました。つまり、モバイルの画面だけの話ではないと解説しました。
このように、モバイルの要素を踏まえることでイノベーションが生まれてくることがモバイルファーストだとまとめました。
パネルディスカッション
次にWebDirectionsEastのCEO菊池氏も合流してパネルディスカッションが開催されました。参加者の多くが開発者であることからレスポンシブWebデザインと関係性について興味を持っている方がいらっしゃったので、ディスカッションテーマにあげさせていただきました。
次に「モバイルファーストってコンテンツファースト?」というテーマでディスカッションしていただきました。 あるイベントで「モバイルファーストはコンテンツファーストだ」と解説があったようで、参加者の質問としてコンテンツファースト、モバイルファーストなどいろいろなファーストがあるが何なのか?本当にイコールなのか?の内容についての解説をいただきました。
そして、弊社でよくもらう質問で「モバイルから作ることでチープなデザインになるのではないか?」についてご紹介いただきました。
最後に、弊社研修を受講された方からの質問で、スタートアップがモバイルファーストで上手く行かないという記事を見ましたが?実際どうなんですか?の問いにご意見をいただきました。
モバイルファーストというキーワードが注目されるその背景には「WebをWebとして利用する時代になってきた」ということで、このモバイルファーストというキーワードが注目されるようになっているとはじめに紹介されたTVというメディアの例を主催の大本氏が再度紹介してイベントは終了いたしました。
告知
allWebクリエイター塾ではモバイルファーストの考え方を用いたUX /UI設計講座を開催しています。法人研修としてエンジニアとの共通認識になるワークショップで大変好評です。ぜひ、ワークショップを通してモバイルファーストを取入れていきましょう!