2012年4月21日土曜日

Web担当者向け!「ソーシャルメディアをどう捉えるべきか」エイベック研究所 武田さんにお話いただきました

ソーシャルメディアへの対応が重要かつ喫緊の課題になってきました。
先日の日本IBMのソフトウェア事業の戦略説明会でも、世界のマーケティング担当役員1,700名の最大関心事は「ソーシャルメディア対応」と発表がありましたように、事業課題として上長や経営者から求められることも増えていると思います。

企業の課題が「ソーシャルメディアに取り組むか否か」から「ソーシャルメディアにどう取り組むか」に完全にシフトしつつある今、【何をどう理解すればいいのか?】お悩みの方も多いのではないでしょうか?


著書「ソーシャルメディア進化論」が大好評ロングセラーとなっている、ソーシャルメディア構築市場トップシェアのエイベック研究所代表武田隆さんに「ソーシャルメディアをどう捉えるべきか」伺ってみました。



Q1. Web担当者がソーシャルメディアを理解せずに業務を行うとどのような危険があると思われますか?

ソーシャルメディアは広大なジャングルのようなので、理解するには地図が必要です。この地図を持たずに業務を行うと、それぞれのソーシャルメディアの目的を理解せずに的外れな振る舞いをしてしまいます。
例えばSNSのようなソーシャルメディアは、個人による個人のメディアなので
企業が入り込むのは土足で踏む込むのと同じです。
それは、友達とバーで楽しくおしゃべりしているところに、企業が突然サービスを売りに来るような状態が起こりうるということです。


Q2. 日本では2010年後半からFacebookが突然注目されましたが、
どのように受け取っていましたか?

初めから、その効果は疑問視していましたが、ユーザーが増えればリッチなメルマガとして機能するだろうとも感じていました。
しかし、実名性が高いので、知人を超えたコミュニケーションが起こりづらくそれゆえ価値観をテーマとした企業コミュニティは育ちにくいですね。

Q3. 現在、LinkdIn G+などあらゆる SNS が日本でも広がりを見せています。
どのように対応すべきなのでしょうか?

外部のソーシャルメディアのメリットは圧倒的なユーザー数で、既存のペイドメディアと変わらず、マーケティングのプラットホームとしては適していません。
またLinkdInやG+は規模も大きくないので、PV数などをチェックして規模感を
把握していれば良いでしょう。


Q4. 特に企画においてになると思いますが、ソーシャルアプリを開発する際にもソーシャルメディアについて理解をしておくべきでしょうか?

ソーシャルメディアを利用してマーケティングを行い、その出口としてソーシャルアプリを開発するのであればソーシャルメディアへの理解が重要になりますが個人の方がソーシャルアプリを開発されるのであればゲームを勉強されたほうが良いかもしれません。
私もゲーム業界から学んだことは沢山あります。


Q5. 一般的にソーシャルメディアを理解する上で、まず傾聴(リスニング)が重要だと言われていますが、なぜ必要だと言われるようのでしょうか?

『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』(翔泳社刊)でも、第一は「傾聴」とされていますが、実際エイベック研究所でも、ソーシャルメディアの企業活用をプランニングする前には
必ず事前に調査をおこない、その企業を取り巻く消費者の状況を理解することから始めます。
しかし、ソーシャルメディア上をリスニングしても「深い声」が拾えるとは限りません。
リスニングで成果を得るためには様々な条件と注意が必要です。


(ひとこと)

今までは、ユーザーをwebページに誘導する仕組みをつくる、あるいはFacebook利用したweb制作とは?といった視点でしかソーシャルメディアを考えていませんでしたが、これからはソーシャルメディアなりの文法を理解していくことがweb担当者にとって極めて重要だと感じました。
この場では掲載しきれない事例の詳細を伺うことができますのでセミナーに是非ご参加下さい。

SwapSkills doubbble vol.04|ソーシャルメディア コミュニケーション リスニング